一つ一つの素材の持ち味を活かしながら、味を調和させることが醍醐味である食の世界。日本が世界に誇る食文化を育んだ原点は、日本人の遺伝子に組み込まれた「和」の精神であると私たちは考えます。

日本人は長い歴史のなかでなにか一つを際立たせるのではなく、それぞれの間(ま)を大切にすることで、関係の調和をはかってきました。そして、このような在り方を無意識に「和」と感じ、そこに心地良さを覚えるのではないでしょうか。

今、時代はグローバル化の中にあります。これまで出会うことがなかった人やモノが出会い、新しい関係が次々と誕生しています。そこで対立したり勝負をつけるのではなく、新しい関係を楽しみ、自分達の場所に変える努力が大切です。

私たちは、一人一人の持つ「和」の力を活かし、料理・飲物・食器・サービス・デザイン・システムなど店を支えるあらゆる側面から自由闊達な発想で”今の和食”をつくり世界に広がる食の門を目指します。

指 針
  • 一 和をはかる
  • 一 素を活かす
  • 一 間を楽しむ
  • 一 技を伝える
  • 一 美をやどす